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フェライトコアの取付 
 
AES/EBUデジタルオーディオバランスケーブルにフェライトコアを取り付けました。
デジタル信号伝送は信号波形を歪ませるノイズの除去が重要です。
 
最近はリスニングルームにおいても、エアコンや蛍光灯のインバーター機器、パソコン等の電子機器よりの
高周波ノイズが著しく増加しておりオーディオ機器に少なからず影響を与えています。
 
高周波吸収特性に優れたフェライトコアを取り付ける事で、信号ケーブルから伝送される高周波ノイズを
吸収、発生・侵入ノイズの阻止、寄生振動の防止等に効果がありました。
 
フェライトコアはコモンモードノイズに特に効果があり、信号の品質に影響なくノイズ除去できます。
 
 

 
フェライトコアの選定
 
TDK製高密度フェライトスリーブコアの3種類を
試聴して採用しました。
 
左より
外径12mm内径7.3mm厚15mm
インピーダンス83Ω
 
外径14.3mm内径6.35mm厚14.3mm
インピーダンス130Ω
 
外径16mm内径9.1mm厚12mm
インピーダンス74Ω
 
 
 
・材質特性 初透過率 μi : 1500
・温度係数α μirx10^-6/℃ : 1 to 6 
・飽和磁束密度Bs(mT) : 280[H=1600A/m]
  
 

 
デジタルオーディオケーブルの選定
 
110Ω AES/EBU DIGITAL AUDIO CABLEは
低容量でAES規格のMOGAMI 3080 を採用
しました。
 
・静電容量 46pF/m
・インダクタンス 1.0μH/m
・インピーダンス 110Ω±5%
 
 

 
XLRコネクターの選定
 
サノイトリック社金メッキ接点プロ用XLRコネクター
ブラック仕様を採用しました。
 
・メス  NEUTRIK  NC3FXXB
・オス NEUTRIK  NC3MXXB
 
 
 
 
 

 
電磁シールドスリーブの被覆
 
フェライトコア取付部の電磁シールドスリーブを
カットしてスリーブ端末を銅箔で端末処理します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 

フェライトコアの取付

 

フェライトコアを挿入します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

フェライトコア部のシールド

 

銅箔でフェライトコアをシールドします。

OFC0.5mm単線で緊結します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

緊結した単線を半田あげします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

半田あげ部分をカプトンテープで保護 

 

 カプトン®ポリイミドフィルムは米国デュポン社の登録商標で、超耐熱性・超耐寒性のポリイミドフィルムです。-269℃の極低温から+400℃の高温領域まで 広い温度範囲にわたって、すぐれた機械的・電気的・化学的特性を有しています。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

ダブルシールドケーブルをサンロンCチューブで

保護します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

SFチューブを被せ、真鍮リングで固定します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

透明熱収縮チューブでフェライトコア部分を

保護します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

ケーブル両端にXLRコネクターを取り付けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

一応完成

 

今回はフェライトコアを三種類用意して、各々の

 音質チェックをしました。

使用したソースはDENONのオーディオチェックDVD 

「This is DVD-Audio」です。

ダイナミックレンジ測定用信号、周波数スイープ信号、 

 デジタルゼロ信号、インパルス信号等デジタルケー

 ブルのチェックに最適のテスト信号が含まれていま

 す。

 その他ストラヴィンスキー「春の祭典」等クラシック曲

 も8曲入っています。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

試聴

 

フェライトコア装着ケープル全体でまず感じたのは、

デジタルゼロ信号時の静寂感が奥深くなった事です。

 

デジタルゼロ信号は24ビットのデジタルデーターが

0の完全無音信号で機器のノイズレベルのチェックに

用います。

今までもボリュームを最大にしてもノイズは無く、無音

と思っていましたが、フェライトコア装着ケーブルでは

研ぎ澄まされた無音で、同じ無音でも質が違う世界

があります。

 

 

 

周波数スイープ信号の内で8kHzから96kHzの超高域周波数のスイープは耳には聞こえませんが、スーパー

トゥイターの特性チェックに有効で、フェライトコア装着ケーブルでは高周波のノイズ削減効果が顕著に現れ

トライアングルの高周波倍音もきれいで、高域が伸びたなぁと実感できました。

 

今回はフェライトコアの装着位置を大体の感で固定しましたが、試聴していて装着位置により微妙に音感が

変化するのが分り、装着位置が簡単に変える事ができる可動式フェライトコア装着ケーブルを製作する事に

しました。

 


材料選定

 

可動式フェライトコア装着ケーブルの製作材料です。

セットカラーと銅管継手を用意しました。

 

セットカラー 

  ギアを固定したり、ベアリングを押さえるための

  部品ですが、サイズ・素材ともに幅広いバリエ

  ーションがあります。

  今回はセットカラートップメーカーIWATA社の製品 

  を採用しました。

 

 銅管継手 

  耐食性に優れたSUMITOMOの医療用銅管                                             を採用しました。    

  

 


 

 寸法測定

 

フェライトコア外径 16.00mm

銅管継手内径 16.00mm

 

カタログ値では誤差がありますが、実際測定して

 みるとピッタシ。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 


 

 フェライトコアのセット

 

 銅管継手にフェライトコアを二個挿入します。

 

 前回の試聴でフェライトコアは導線に近接するほど

効果が顕著にでる事が判っていましたが、今回は

 可動式でチュービングの上にセットする関係で、

 フェライトコア二個で導線からの離隔分を補いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 セットカラーの取付

 

 フェライトコア両端にステンレス製セットカラーを

 瞬間接着剤で接着しました。

 

 セットカラーには六角留めボルトが二個あります。

 六角レンチで留めボルトを締めてケーブルに固定

 します。

 

 移動する時は、留めボルトを緩めて簡単に移動

 できますので、試聴には実に便利で我ながら

 グットアイデアと感心しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 ケーブルにセッティング

 

 ロゴシールと銅管継手の腐食防止に収縮チューブ

 を被せました。

 

 ケーブル外径とフェライトコアの内径が絶妙の

 バランスでフイットして、ガタツキも無く適度に

 ケーブルを締めていい感じに仕上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 完成

 

 ケーブル両端にXLRコネクターを取り付けて完成。

前回試聴に使用したDENONのオーディオチェック

DVD「This is DVD-Audio」で再び試聴。

 

 フェライトコアの効果は前回の試聴と同じノイズ 

 レスの透明感、高域の伸びは同様にあった。

 

 位置を変えながら繰り返し試聴した結果、音感の

 変化は確かにあるが、ノイズと高域の伸びについ

ては位置を変えても変化が無い。

 

 

 

結論

 

今回製作した可動式フェライトコアは、ノイズの低減と高域の伸びは前回と同じ用に効果があった。

移動して音感の変化は、スタビライザーとしての効果と思われる。

 

フェライトコア固定で可動式スタビライザー装着ケーブルを製作してみることにしました。 

 


 

このページの最終変更日 2008年1月19日 午前 11:13:01