Green Opalの製作
MOGAMI NEGLEX 2803を採用したGreen Opal Interconnect Cableの
製作過程を紹介します。

NEGLEX2803は同軸単芯ケーブルです。
PCOCC導体とポリプロピレン絶縁体で鮮明な解像度を実現しています。
ラインケーブルで単芯シールドケーブルをワイヤリングしますとリターン信号はシールドを通ります。
Green Opalは外来ノイズ影響にダブルシールド構造でノイズ対策を行い、制振・防振対策として
シリコンチューブとポリエステルモノフィラメントによるTubing、プラグにはエポキシレジン圧入にて
対策しました。
またHigh-Endケーブルとして気品にも配慮しました。
必要資材の準備をします。
ケーブルはMOGAMI NEGLEX 2803。
特殊電線なので一般では取り扱いが少なく
2803を使用したの製品としては、audienceの
Au24シリーズ High Resolution Cabluが海外
では高く評価されています。
2803のケーブル径は6.8mm。
ポリプロピレン絶縁体は固いため、極端には
まげられません。
直径120mm程度が限度ですので、アンプ等の
接続機器のガータースペースは150mm以上
必要です。
Cable Linksのケーブルはすべてプラグを
制振・防振・接続部の劣化防止のためモール
ディングしています。
今回はエポキシレジン圧入で計画しましたので
最適なプラグを選定しました。
Switch Craft 3502AAUは信号伝送において
ノイズの入りにくい構造で、真鍮の強靭なシェル
は音響的にも優れており採用しました。
ベルデン社プロ用ラインケーブルのクラシックシリーズ
として安定した信頼があります。
1個 483円
4個 7,056円
左は5層24金メッキOFC銅合金匡体でプラグ毎にシリアル№が刻印してある
WBT-0144
右は3502AAUと
WBT-0144のシェルと本体。
プラグのモールディングには3M社スコッチキャスト 電力用レジンを使用します。
エポキシ樹脂主材(透明)と硬化材(黒色)を等量混合
により、絶縁性能の優れたモールディングが形成され
ます。
エポキシレジン モールディング商品例
レジンのプラグへの圧入用に注射筒を使用します。
レジンの主材と硬化材を少量正確に等量混合する
のは大変難しく苦労します。
注射筒は目盛が付いているので、必要なレジンを
等量混合して圧入するのに最適です。
10mlを使用します。
100個 3,691円
防振・制振用チュービングとして下記の材料で試作します。
各々一長一短がありますので試聴比較して採用します。
シリコンチューブ
優れた電気絶縁性、耐薬品性、耐オゾン性があります。
無味無臭で毒性がなく、化学的に不活性ですから生体
反応がありません。
10m 10,847円
テフロンチューブ
テフロンチューブは、純粋なふっ素樹脂チューブです。
優れた耐薬品性、耐熱性、耐候性を備えています。
また高温・高湿・高周波数領域での電気的特性が極めて
優れているため、電気絶縁の用途として最適です。
10m 6,825円
熱収縮チューブには、住友電工社畜光チューブ
この熱収縮チューブは住友電工社が特許を持つ、
吸収した光エネルギを燐光に変換し発光する熱
収縮チューブです。
漆黒のリスニングルームで淡く蛍光するGreen
OpalはHigh-End Cableの気品と共に、最高の
音楽空間を再現してくれるでしょう。
1.2m 1,630円
スリーブDS-7を使用します。
100m 29,295円
外装のケーブルジャケットはケーブルの保護と
共にテフロンチューブを緊縛して制振効果を上げる
ために大変重要です。
を締めあげることができます。この締めあげの程度が
甘いと音質に影響します。
1m 210円
Switch Craft 3502AAUのシェルにレジン圧入用の
孔を開けます。
孔径はテルモシリンジ10mlの注入口4mmとします。
ケーブル外被膜のポリエステルジャケットは非常に薄く
また軟質なため、刃先を浅く入れジャケットを剥ぐように
しないとシールドを傷つけます。
ポリプロピレンコアは硬質でケーブルストリッパーでも
芯線が細いため断線します。
コアに浅く切れ目を入れ、コアを折り引き抜きます。
シールド、中心導体共0.08mmと極細線なので刃先を
導体へ接触しないようにすることが肝要です。
中心導体は内側にポリエステルモノフィラメントの介材
がありますので、介材は切断します。
中心導体とシールドはバラけ無いように予備ハンダ
しておきます。
ケーブルに電磁ガードシールドスリーブを通し、銅箔
テープで端末処理を行い、シールドにハンダ接続しま
す。
反対側は片側シールドグランド仕様の場合は、シールド
に接続しません。
シールドスリーブにテフロンチューブを通します。
端末はカプトンテープで固定します。
テフロンチューブは伸縮がないのでサイズ選定
には注意が必要です。
今回は内径6mm,外形7mmでフイットします。
RCAプラグにハンダ圧着接続します。
プラグ本体とシェルは予め勘合させて、シェルの
レジン注入口が必ずプラグ本体の上側に来るよう
に、アイマークを記しておきます。
シェルの穴明け位置がプラグ裏側に来るとレジン
注入が出来ません。
テフロンチューブの上にケーブル保護ジャケット
SFチューブを通します。
端末はガラスクロステープで固定します。
シェルをプラグ本体にねじ込みます。
エポキシレジンを注射筒で静かに圧入します。
シェルとケーブルジャケット部からレジンが出て
きたら充填完了です。
エポキシレジン完全硬化まで24時間静止します。
完全硬化後、導通試験等行い外装仕上げ作業を
行います。
RL識別ラベル、シリアルナンバーを貼ります。
シュリンクチューブはルミナスチューブを採用しました。
燐光がグリーンオパールのイメージに良く合います。
真鍮合金モールドプラグは大変頑丈で
煩雑な抜き差しにも耐えられます。
ケーブルの特性上固く、通常のケーブルのように引き回す
ことは出来ません。
また柔軟性が無い為、外部よりの振動には弱い面があります。
このためケーブル中間部にケーブルスタビライザーを付けて
います。
このケーブルスタビライザー部をマジックテープで
連結するか、ラックの一か所に支持されると振動
防止に効果的です。
非常に固く取扱いが難しいケーブルですが、高音質配線には自信を持ってお勧めします。